ダイソーのキッチン用品をみているとふと目に入る食品用ラップ。
ついでに買っていこうかなと思っても、つい
「100円(税抜)という価格は本当にお得なの?」
「価格が安い分、切れにくそう」
なんて考えがよぎり結局いつも買ってる食品用ラップを選びがち・・
今回はそんな疑問にお答えするため、ダイソーの食品用ラップ2種類と他社の食品用ラップを比較し、それぞれの違いをまとめました。
この記事は、
・ダイソー キッチンラップ(食品用ラップ)を使った感想
・ダイソー 耐熱ラップを使った感想
・ダイソーキッチンラップと他社商品との違い
をまとめています。比較した結果は以下の通りになりました。(※いち主婦の見解です)
検証結果
ダイソーの食品用ラップ(キッチンラップ)はコスパが良く普通に使える
- 注意 あくまで個人の見解です
- 記事作成日:2022年4月30日
- 時期によっては在庫切れや取り扱いがない場合もあります
100均 ダイソーのキッチンラップは電子レンジが使えない?
先に結論を申し上げると「ダイソーの食品用ラップ(キッチンラップ)はコスパが良く普通に使えます。」
ただし、ダイソーのキッチンラップは「電子レンジは使用しないでください」という注意書きがあります。
私なりに調べたところ、数年前のネット情報で「100均の食用品ラップは溶ける」という意見があったようです。
なぜ食品用ラップが溶けるのか?
その理由は「耐熱温度」。
一般的にポリエチレンという素材の食品用ラップは安く買うことができますが、その耐熱温度は110度と低め。
同じダイソーの耐熱ラップにも、ポリエチレンが含まれていますが、耐熱温度は高温の150度なのです。
温められた食材が耐熱温度である110度を超えてしまった場合、食材とラップが直接触れている部分が溶けてしまう恐れがあります。
ダイソー以外の100均でセリアやキャンドゥの食品用ラップは
「深めの耐熱容器を使用して食品とラップが触れないように」
「油性の高い食品を直接包んで電子レンジは使用しないように」
と注意喚起がありました。耐熱温度が110度であっても電子レンジが全く使えないわけではなさそうですね。
製品によって電子レンジの使用は注意が必要なんだね
100均 ダイソー キッチンラップ 使ってみた感想は?
検証結果は後述しますが、ダイソーキッチンラップを使ってみた感想は以下のとおりです。
・正直切れにくい
・圧倒的コスパ No.1
・電子レンジに使用しても今のところ問題ない
・しっかり食材を包んでくれる
さっそく比較した食品用ラップについて紹介していくね
【ラップ比較】ダイソー ・トップバリュ・サランラップ
キッチンラップ | 耐熱ラップ | サランラップ | 食品保存ラップ | |
---|---|---|---|---|
ダイソー | ダイソー | 旭化成 | トップバリュ | |
購入価格 | 100円 (税抜) | 100円 (税抜) | 138円 (税抜) | 98円 (税抜) |
1mあたり | 2.22円 | 5.0円 | 6.9円 | 2.45円 |
サイズ (幅×長さ) | 30 cm × 45 m | 22 cm × 20 m | 30 cm × 20 m | 30 cm × 40 m |
材質 | ポリエチレン | ポリエチレン ポリプロピレン | ポリ塩化ビニリデン | ポリエチレン |
:添加物 | 植物オイル (潤滑剤) | 脂肪酸エステル (粘着付与剤) | 脂肪酸誘導体 (柔軟剤) エポキシ化植物油 (安定剤) | なし |
耐熱温度 | 110度 | 150度 | 140度 | 110度 |
耐冷温度 | −40度 | −60度 | −60度 | −60度 |
さすがダイソー!コスパNo.1
1.ダイソー キッチンラップ
商品名 | 食品包装用ラップフィルム |
価格(税抜) | 100円 |
サイズ | 幅30 cm × 寸法45 m |
材質 | 本体:ポリエチレン / 添加物:植物オイル(潤滑剤) |
耐熱温度 | 110度 |
耐冷温度 | -40度 |
ダイソーラップの救世主!
2.ダイソー 耐熱ラップ
商品名 | 食品包装用ラップフィルム |
価格(税抜) | 100円 |
サイズ | 幅22 cm × 長さ20 m |
材質 | 本体:ポリエチレン、ポリプロピレン 添加物:脂肪酸エステル(粘着付与剤) |
耐熱温度 | 150度 |
耐冷温度 | -60度 |
コスパもラップの性能も◎
3.トップバリュ 食品保存ラップ
商品名 | 食品包装用ラップフィルム |
価格(税抜) | 98円 ※イオングループ標準小売価格 |
サイズ | 幅30 cm × 長さ40 m |
材質 | 本体:ポリエチレン 添加物:なし |
耐熱温度 | 110度 |
耐冷温度 | -60度 |
ラップの王道!切れ味爽快!
4.旭化成 サランラップ
商品名 | 食品包装用ラップフィルム |
価格(税抜) | 138円 ※筆者購入価格 |
サイズ | 幅30 cm × 長さ20 m |
材質 | 本体:ポリ塩化ビニリデン 添加物:脂肪酸誘導体(柔軟剤)、エポキシ化植物油(安定剤) |
耐熱温度 | 140度 |
耐冷温度 | -60度 |
【結果】キッチンラップ 比較 検証
主婦歴4年の経験を活かして食品用ラップを使うときに気になる4点をポイントに比較・検証してみました。
・切れ味
・コスパの良さ
・食材をしっかり包むことができるか
・食材を加熱したときに違いがあるか
比較・検証した結果の一覧はこんな感じだよ
キッチンラップ | 耐熱ラップ | サランラップ | 食品保存ラップ | |
---|---|---|---|---|
切れ味 | 切れにくい | 普通に切れる | スパッと切れやすい | 普通に切れる |
コスパ | 一番お財布に やさしい | 価格は高め | 価格は | 高めコスパ良い |
食材保存 | しっかり包める | しっかり包める | しっかり包める | しっかり包める |
加熱 | 電子レンジ使用不可 | 適度に火を通せる | 火が通りやすい | 適度に火を通せる |
総合した結果、コスパが良くラップの性能としても使いやすかったのは「トップバリュー 食品保存ラップ」でした。
続いて、検証した内容についてまとめていきます。
検証1: 食品用ラップの切れ味
切れ味は「旭化成 サランラップ」がダントツで切れやすいです。
サランラップの刃は金属製でラップ自体も他3点と比べるとパリッとした素材になっているので、スパッと切れる感じが気持ち良くストレスがありませんでした。
サランラップの次に切れやすかったのは「ダイソー 耐熱ラップ」と「トップバリュー 食品保存ラップ」です。
食品用ラップを使っているとき切りづらくて伸びてしまったり、破れて使えなくなる、なんてこともよくありますよね。
ダイソーの耐熱ラップとトップバリュ食品保存ラップはふつうに切れることができるので、使いにくさは感じませんでした。
また、ダイソー 耐熱ラップの刃は金属製で分別して捨てやすいように工夫されています。
トップバリュー 食品保存ラップの刃は金属製ではないので、使い終わった後そのまま捨てやすいです。
金属製ではないことでラップが切れにくいという事もありませんでした。
個人的には電子レンジ・冷凍保存が可能で使いやすく、コスパも申し分ないのでおすすめです。
今回最も切れにくかったのは「ダイソー キッチンラップ」でした。
ダイソーのキッチンラップは2~3回に1度は取り出しにもたつき、切れにくいと感じることが多かったです。
刃の部分は耐熱ラップやサランラップと同様の金属製で、分別して捨てやすいように工夫がされています。
切れにくいとはいえ、ダイソー キッチンラップはコスパがいいんだよなぁ
コスパ優先の私は、ダイソーのキッチンラップを無印良品のラップケースに入れて使っています。
ラップケースに入れ替えることで切りにくいというデメリットも解決することができました。
検証2: コスパの良さ
各食品用ラップの1mあたりの価格を計算してみました。
結果は以下の通りです。
キッチンラップ | 耐熱ラップ | サランラップ | 食品保存ラップ | |
---|---|---|---|---|
ダイソー | ダイソー | 旭化成 | トップバリュー | |
購入価格 | 100円 (税抜) | 100円 (税抜) | 138円 (税抜) | 98円 (税抜) |
1mあたり | 2.22円 | 5.0円 | 6.9円 | 2.45円 |
サイズ (幅×長さ) | 30 cm × 45 m | 22 cm × 20 m | 30 cm × 20 m | 30 cm × 40 m |
私が購入した価格では「ダイソーのキッチンラップ」がもっともコスパが良かったです。
(小売価格によって違いが出る場合もあります)
さすが安くて便利なダイソーだね
検証3: 食材をしっかり包むことができるか
以前、価格が安いという理由で購入した食品用ラップ。
食材を包んだところ、ラップが剥がれて食材が剥きだしになってしまったことがありました。
乾燥しやすい冷蔵庫内でも鮮度をしっかり保ちたいですよね。
今回検証したラップの4種類すべてが食材をしっかり包むことが出来ました。
冷蔵庫の野菜室で1週間保存していても剥がれてくることはなく、ラップによる鮮度の違いも特に感じませんでした。
検証4: 食材を加熱したときに違いがあるか
今まで気にしていませんでしたが、食品用ラップによる加熱には果たして違いがあるのでしょうか…
食品用ラップを比較するいい機会だったので、違いがあるのか確かめてみることにしました。
検証条件
・だいたい同じサイズのじゃがいも
・加熱方法:電子レンジ
・ワット数:300w
・加熱時間:2分40秒
同じような条件下のもと電子レンジで加熱してみるとラップによって若干の違いがありました。
食品用ラップ4点の中でじゃがいもの火の入り方が最もちょうどよかったのは「ダイソー 耐熱ラップ」でした。
(あくまで個人の見解です)
加熱した感想 | |
---|---|
1 ダイソー キッチンラップ | 2〜4と比べてひと回り小さめ(火の通りが早い?) |
2 ダイソー 耐熱ラップ | 火の入り方が食品用ラップ4点の中で最もちょうどよかった |
3 旭化成 サランラップ | 一番よく加熱されていた。 蒸気が容器の中にこもっていた(しっかり密封される?) |
4 トップバリュー 食品保存ラップ | 火の通り方は 2と同じくちょうど良い加熱具合だった 3と同じく蒸気が容器内にこもっていた |
電子レンジで加熱する前と加熱後を画像でみてみよう
1 ダイソー キッチンラップ
他のラップと比べると加熱後のじゃがいもはひと回り小さくなった感じがしました。
また火の通りは少し柔らかめになりじゃがいもがボロっと崩れやすくなりました。
2 ダイソー 耐熱ラップ
加熱前と加熱後の大きさに違いがなく、火の通り具合もちょうどよかったです。
1歳の子どもが手づかみ食べできるくらいじゃがいもの形がしっかりしていました。
3 旭化成 サランラップ
サランラップは電子レンジから取り出した直後は容器の中に蒸気がこもっていました。
また火の通り具合はじゃがいもの皮を剥くだけでもほろほろと崩れやすく、ラップ4点の中で最もよく加熱されていました。
加熱後の大きさはダイソー キッチンラップの時とは少し異なり、加熱前と比べてじゃがいもの大きさに違いはありませんでした。
4 トップバリュー 食品保存ラップ
サランラップと同じく電子レンジから取り出した直後は蒸気が容器内にこもっていました。
火の通り具合は ダイソー 耐熱ラップと同じ位ちょうど良い加熱具合で、大きさも加熱前と一緒でした。
じゃがいもの個体差はあるもののちょっとした違いがあるね
ちなみに食品用ラップには素材ごとに異なる特性があるのをご存知でしょうか?
かんたんに下記にまとめてみました。
食品用ラップの素材別 特性
ポリ塩化ビニリデン (耐熱性 140度) 多くの家庭用ラップはこのポリ塩化ビニリデン(樹脂製)ラップ。 電子レンジ適性や透明性、そのほか引っ張られる力や伸びる力、カットしやすいかなどの点において最も優秀。 そのため価格も高い。
特徴
・においや湿気、酸素を通しにくい
キムチやニンニクなどにおいが強い食品の冷蔵庫内で起こるにおい移りがない
・食材の酸化劣化の抑制や乾燥を防止
みずみずしさを保ちやすい
ポリエチレン (耐熱性 110度) 今回比較した4点の中でサランラップ以外に使われている素材。 他の素材と比較すると性能が劣るため、低価格。 食品の温めには問題なし。
特徴
・酸素を通しやすい
弱点を利用して呼吸している野菜や果物の保存に適している場合があり
ポリ塩化ビニル (耐熱性 130度) 素材が持つ特徴から飲食店などで業務用ラップとして使われることが多い。 電子レンジ適性あり。
特徴
・収縮性が強い
器にくっつきやすい
ラップの素材によって得意なことが違うなんて知らなかった〜
100均 ダイソーキッチンラップ 比較まとめ
今回はダイソーの食品用ラップと他社の食品用ラップを比較してみました。
検証した結果は以下の通りです。
キッチンラップ | 耐熱ラップ | サランラップ | 食品保存ラップ | |
---|---|---|---|---|
切れ味 | 切れにくい | 普通に切れる | スパッと切れやすい | 普通に切れる |
コスパ | 一番お財布に やさしい | 価格は高め | 価格は | 高めコスパ良い |
食材保存 | しっかり包める | しっかり包める | しっかり包める | しっかり包める |
加熱 | 電子レンジ使用不可 | 適度に火を通せる | 火が通りやすい | 適度に火を通せる |
ダイソーのキッチンラップはサランラップより低価格の素材を使っているため、他社製品と比較して最もコスパが良かったです。
ただ注意点としてダイソーのキッチンラップは「電子レンジの使用ができない」という記載があります。
私は今まで食品用ラップが溶けた経験がないのでいつも通りに電子レンジで使用しています。
ラップが溶けてしまうことが心配な方は、ダイソーキッチンラップを「野菜や果物の保存用」に。
「電子レンジ用」にダイソーの耐熱ラップや他社の食品用ラップと使い分けても良いかもしれません。
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